鬼滅の呼吸 大事な大字の話

秘伝と書かれた画像 アニメ
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こんにちは!

二人の男児を持つ、アラフィフ親父です。

今回はショートバージョンです。

テーマは『鬼滅の刃』に使われている『呼吸法の数字』について。

呼吸法がまだ身に付いていない君!
今日は少なくとも型の漢字だけは覚えて帰ろう!

数字

『鬼滅の刃』で活躍する鬼殺隊。その彼らが修行の中で体得する秘伝の『呼吸法』と言う物がある。

『日の呼吸』と呼ばれる始まりの呼吸を開祖として、基本五流派とさらに多数の流派に派生していると言うその呼吸には、各々の特性に合った技が開発され、その技それぞれに型番と名前が付けられているのだ。

問題はこの型番。何やら難しい漢字が使われている。
学校でもほとんど習わない上に、めったに使わない漢字なのだが、実は現実社会でも大人になると使う機会が度々訪れる。

例えば、結婚式にお呼ばれされた時、事前にご祝儀袋と新札を何枚か用意するのだが、このご祝儀袋にはご丁寧にも中に包んだ金額を書く欄があるのだ。

あわててネットで調べて記入する羽目になるのだが、いにしえよりの習わしにより、何やら小難しい漢字を使わなければならない様なので、ただでさえ使い慣れない筆ペンを手に、見本を睨みつつ、悪戦苦闘して記入するのである。

ご祝儀袋の画像
金封
Nesnad – 投稿者自身による作品, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=66258739による

鬼滅の刃入門の私は、以前苗字の不思議を調べて記事にした事がある。

その時も感じたのだが、この作品に出てくる漢字は、全てが空想なのではなく、ある程度実在の用法が混じっている様な気がするのだ。

ただそれは常用の読み方ではない上に、常用の使い方でもない所が、この作品のミステリアスさをより引き立てているのではないだろうか。

大字

そもそもこの様に難しい数字。正式には『大字(だいじ)』と呼ぶそうだ。

一二三四五六七八九十。

この普段使われている数字。これは漢数字と呼ばれる。

しかしこの字。シンプルだが欠点があり、いくつか棒を書き足すと、簡単に改ざんが出来てしまう。
筆跡鑑定もくぐり抜けてしまいかねない程度の単純な直線の組み合わせで出来ているからだ。

例えば金額の大きい契約書は、改ざんされると被害が甚大になりかねない。そこでこの様な時はあらかじめ改ざんの難しい『大事』を使う事が多い。
大部分の文書がデジタル化されているこの時代における、パスワード強化問題とどこか似ている。

他の漢数字や片仮名との混同、改竄による詐欺を防ぐため、法的文書や会計書類(例えば戸籍や領収書や登記など)で用いられる。

例えば、領収書に「金一万円」と書くと、後から「丨」や「L」や「イ」や「ニ」などを書き加えて「十万円」や「廿万円」(20万円)や「千万円」や「三万円」にしたりする改竄が容易に可能である。同じく、「六千円」を汚い直筆で書けば、「大干円」と相手に誤認させる事も可能になる。

逆に「金三万円」と書かれた領収書を受け取ると、提出時に「(一や二を書き加えて)『三万円』に水増ししていないか」と疑われる恐れもある。

これらの疑いは、漢数字が縦線と横線の組み合わせで成り立っており、なおかつ漢数字が画数の少ない文字で表記されることに由来する。そうした疑いを払うために、意図的に画数が多く難しい漢字を用いることで改竄を防ぐようにしたのが、大字の存在理由である。例えば、「一」に対応する大字の「壹(※筆者注。この記事では壱を使用)」、「六」に対応する大字の「陸」、「千」に対応する大字の「阡」、「万」に対応する大字の「萬」では、「一」「六」「千」「万」のような改竄はできない。

引用元:wikipedia|大字 (数字)
一万円札の画像
一万円札※ごの画像はパブリックドメインです。

意義

次にこの大字一つ一つの意味や成り立ちなどを見てみよう。

やはり大事の生まれは中国。その中国でも日本と同じケースで大字(中国では大写と呼ぶ)を使用している様だ。

一:大字は壱。大字の他の意味は「もっぱら」
二:大字は弐。大字の他の意味は「そむく、うたがう、添う」
三:大字は参。大字の他の意味は「まいる」
四:大字は肆。他の意味は「ほしいまま」
五:大字は伍。他の意味は「くみ、隊列」
六:大字は陸。
七:大字は漆。
八:大字は捌。他の意味は「さばく」
九:大字は玖。他の意味は「黒色の美しい石」
十:大字は拾。他の意味は「ひろう」

引用元:漢数字講座を参考に、筆者が鬼滅関連の大字のみピックアップした。

壱(一)。『壱』の旧字は『壹』であり、この漢字は『蓋付の壺』と言う意味で、『いっぱい詰まる』と言うイメージから『一つのことに集中する』という意味になる。引用元:常用漢字論―白川漢字学説の検証|34「壱」は壺の中に気がいっぱいになることか?その『一つに集中』が『もっぱら(専ら)』と言う意味になるのだろうか。『専』=『唯一』であろうか。

弐(二)。旧字『貳』は『貝』と『弍(二と同じ)』とから成り、『貨を二倍にする』『そえる』と言う意味を表す。常用漢字は、『二』の古字『弍』に一画を増したものによる。引用元:漢字ペディア|弐。『貝』は基本二枚の殻で出来ているから、これを『二』の大字にしたのだろうか?

参(三)。『参』は『頭上に輝く三つの星の象形の下』に、『豊かでつややかな髪をした女性がかんざしを付けている象形』が合わさった会意兼形声文字。密度が高いことを表しており、そこから『三度』『参加する』『加わる』といった意味を持つようになった。引用元:「古参」の意味や使い方とは?類語や「新参」との違いを解説!。つまり『三つ』を表す形と『密度が高い』を表す形を合わせたハイブリット文字と言った所か。

肆(四)。『肆』は『いちくら/いちぐら』とも読み、奈良・平安時代、『市で取引のために商品を並べた所』。出雲国風土記で『市人、四(よも)より集ひて、自然に肆をなせり』との記載あり。引用元:コトバンク|肆。人が四人も集まりゃ、市で店を出す。数字のマジックは面白い。

伍(五)。そもそも『五』は上の線が『天』、下の線が『地』を表し、天と地の間で交差する二つの線は、天地間に作用する五つの要素『木・火・土・金・水』の事。そう、フィフスエレメントである。ここから『五』の意味となり、にんべんを付ける事で、『人が五人集まった状態』になり、古代中国で使われていた、五戸を一組とした行政上の単位となった。引用元:コトバンク|伍。またもや数字のマジック。

陸(六)。一から五まで数える時は指を一本ずつ折るが、『六』で親指を上げる。一方『陸』とは『海から持ち上がった土地』の事であり、『六』も親指が持ち上がっているので『陸』という漢字を当てた引用元:古代漢字研究―漢数字の起源―との説がある。こじつけ感が否めないが好きな説である。

漆(七)。『シチ』という音から当てた。あまり資料がない。

捌(八)。『八』は四→二→一と簡単に分ける事が出来る。転じて『別』というイメージの象徴となった。『捌』は『手で分ける』と言う意味。

玖(九)。中国では、漢字一字で書ける最大の奇数である『九』を『幸運の数字』と考えていたようだ。一方『玖』は中国語で『色の美しい石』という意味。音が同じ漢字で、同じ縁起の良い言葉を当てたのであろうか。

拾(十)。『拾』は、『手へん』手で『合』蓋つきの容器を使い(合わせ集める)と言う意味で、一から九を合わせまとめたイメージ引用元:古代漢字研究―漢数字の起源―。ボスキャラと言った雰囲気漂う兄貴分。

▲渡辺工房さんの手作り腕時計は文字盤が『大字』で、真ん中には実際『大正時代』に使用されていた『拾銭硬貨』がはめ込まれているのだ!!
炭治郎が無惨を始めて見付けたあの夜、屋台でうどんを食べたのが大正参年くらいだと推測すると、壱杯肆銭のうどんを弐杯頼んだので、会計は捌銭。
この『拾銭硬貨』をおやじさんに渡して、弐銭の釣りを受け取ったのかもと想像するだけで心が躍る。

言霊

時代はすでに『ブロックチェーン』なる、改ざんがほぼ不可能な新技術を編み出しているので、この『大字文化』はもう時代遅れなのかもしれない。

しかしこの様な時代の寵児とも言える作品で、『大字』、もっと言うと難解で摩訶不思議な言葉が使われる事により、『言葉』には、ひょっとすると何らかの力があるのではなかと、子供たちが考えるいいきっかけになるのかもしれない。

以上!アラフィフのじょーじでした!
これからも末長くよろしくお願いいたします!

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